あらすじ
元最強狙撃手の主人公が大統領狙撃対策のアドバイザーを頼まれる。
しかし現場を見た主人公の危惧通りの狙撃が行われ、しかも狙撃事件の犯人として全米で追われることとなる。果たして嫌疑を晴らし黒幕を捕まえられるのか
良い点
「圧倒的に味方が居ない状況での立ち回り」が良かった。
事件発生直後は本当に一人ぼっちで逃げて、銃弾で出血多量のため止血剤とかテキトーにぶっかけて、お店で砂糖とか調理用針買って簡易点滴してギリギリ生き延びるところがとても面白い。切迫感が伝わるなかで工夫と機転で乗り切ろうってのはこの作品の大きな魅力。
その後過去の相棒の女房を頼ってメモを渡して買い出しに行かせて、また身近なもので何とかする。今度は簡易手術を血が苦手な女房にやらせる強引さ。自分は変な薬物で簡易麻酔とか言って寝ちゃう。
この「これしか選択肢無いにしてもギリすぎ」加減が面白い。
中盤のFBIを相棒にして大量の敵に対応する場面もまたもや工夫!!
スカイフォールの終盤みたいに主人公の居る小屋を取り囲むように接近する敵に対し、あらかじめセットしておいたお手製爆弾で一網打尽にする。これを作るためにまたもやメモを片手に買い出しへ。大量に材料を購入し河原で二人せっせと手作りするのであった。
ほんとうにこの映画、買い出しと工夫が面白い。
あとは数字に細かい狙撃シーンはリアリティがあって良い。これがおざなりだと主人公の役割に重みが出なくて、ただの超能力者かなってなっちゃう。
ここがしっかり風・距離・薬莢がどうっていろいろ観客に提示してくれるので納得しちゃう。もっと狙撃シーン観たいなと思うぐらいには魅力的だった。
微妙点
「ミステリーがすごい!」と銘打って宣伝している割に、ミステリー的快感の大部分を担う後半の裁判シーンがあっちゅうまに終わりすぎて拍子抜けだね。
映画全体を通してずっと主人公より悪党が自由に動くが、後半ようやく対面。そこで主人公の活躍にて主導権を握るが、何もせずに裁判に持ち込む。裁判で主人公は一個の証拠を出して黒幕を訴えるがうまく逃げられ無罪。それで終わり。
ここでここまで積み上げた証拠を出して「どうだ参ったか」が面白いんじゃないの?それでも厄介な黒幕が新たな逃げ道を示して逃げちゃう。で今作のクライマックスに行くのが大事で、その大事な裁判シーンが短いわ。
大事な証拠を燃やしてわざと捕まってまでやったのに意味が無いように見えちゃう。それで最後腕っぷしで殺して終わりって、ただのアクション映画やで。それならそれで良いんだけど、なんかミステリー方面で宣伝するんだもの。そっちの映画としては不満が残る作品。
まとめ
うーん面白いんだけど佳作止まりって感じかなぁ。マークウォルバーグ好きなんだけどね。またローンサバイバー観たくなった。
採点 69点
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