【ネタバレ感想】マッチスティックメン

口に合わじ

あらすじ

相方とコンビで詐欺を行っている主人公。しかし強迫性障害で日々狂っていく。症状の緩和に有効だと医師が進めたのが離婚して離れた娘に会うこと。意を決して会っていくうちに父としての愛情が生まれ次第に親子になっていく。しかしそのいびつな関係故に娘を詐欺へと加担させてしまい話しが進んでいく

感想

一言で良く言うと「詐欺師版レオン+観客を詐欺師として裏切ってくる展開」

爽快ではない裏切り

後半の裏切り作品としておすすめされていてこれを知ったため構えてしまった。同じ知り方をしたスティングは面白かったけど、閉ざされた森は微妙だった。この作品は後者と同じ評価。裏切りは良いよ、でもその一要素のみが面白くてそれ以外微妙だと映画として面白くなくない?感情移入も出来ず発見も新しい観点もない。結局残るのは「この作品何だったんだろう」という虚無感のみ。この作品もそんな映画でした。

中盤までしっかり積みあがったものが全部ぶっ壊される裏切りの良さもあることは認めます。でもスティングと違うのはその裏切りが爽快ではないという点。

別に爽快じゃないとダメって言うわけではなくて、裏切りそれ自体がなにかした観客に影響を与えるものならばいい。その一例としてスティングは観客が裏切りで大喜びするような展開をしているし、観終わって結果あーあ面白かったとなる。

でも今作は「あーここまで見てきたのは全く違くて、実はそういうことだったのね。」で終わってしまってそれが快感とか別の感情に結びつかなない。結局なんだったのかってなっちゃう。なんか裏切りに全振りの映画って感じがしてハッキリいって面白くなかったです。裏切るまでつまんねぇなっていう話が続いて、裏切られて「えっここまでなんだったん!?」ってなって終わり。そんな感じ

正直こういうムカつく人間のみが出てくる映画ってあんまり得意じゃない。『世界にひとつのプレイブック』観たときを思い出したけど、じゃあ誰に共感すればいいねんとききたくなる。全員がクソ野郎でファッキンなやつで、そういうやつらの右往左往をみてどうすりゃいいねんと。2時間なんにも得られんよって言いたくなる。

まとめ

映画観て、その後酔いながらこの感想を書いているのでいつも以上に極端な言い方になっているかもしれない。でも感想の方向性はおそらく間違ってない。正直好きじゃないし面白くない。ここ最近で最も観て損したなぁと感じました。

採点 29点

Bitly

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