こんにちは。平田アルカンタラです。
前情報一切無しでジャケット借りし鑑賞した結果・・・
あらすじ
一言でいうと、「社会的に一段下に位置させられてる集団が、外部から来た人によって何かを成し遂げる」式映画。
今回は精神障害者とされ、住む場所も日々行うことも指定され生活している集団に、これまで労働組合を運営してきた主人公が左遷されるところから話は始まる。
主人公は熱血漢ということで、その抑圧された環境から脱出させようと仕事の面に着手する。それまでの単純作業から寄木張りという、廃材をパズルのように面にして床張りする一種の芸術的なしごとを見つけてくる。そしてどうなるかという話…
良い点
障害者とされ抑圧されてきた集団が主体性を奪還してくる描写…最高でした。
観ている者がだんだんとした変化を感じ取れるつくりになっている。なので興味も維持されて話しとしてもつし、後半の展開が心に響く。
観ていて後半声出ちゃうほど見入っちゃった。正直足見えた瞬間一時停止しちゃった。うそだろと…
これを生んでいるのは、障害者集団それぞれの描き分け。キャラが立っているというのはこういう映画を言うんだろうなぁ。
お話としてそれぞれの背景とか掘っているわけではないのに、どんな人間か“実際に居るように”伝わってくる。これが凄い。ゆえに実際の人間として応援しちゃうし、声も出ちゃう。
仕事における職業っていう役割づけもキャラの分かりやすさに繋がってるのかな。演技それぞれも人ごとに全然違ってよかったなぁ。
微妙点
正直そんな悪い点は見当たらない。
絞り出すなら、新たに障害者集団を率いることになった主人公が、その集団と自分の距離感が変わる瞬間が欲しかった。
集団に来てすぐに熱血を出して変革を起こそうとする。いくら熱血といっても、精神的な主語が「彼ら→ぼくら」に代わるような変化の過程が観たかったかなぁ。
そうすればその後の挫折といったんの離脱の過程の重みがさらに増したのではないか。
まぁ今のままでも良い映画なんだけどね120分もないし。
まとめ
まじで大当たり引いた!たまたま手に取った映画が感動させてくれると嬉しい。
しかも実話らしいので気分的にちょいと加点です。
採点 86点
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