こんにちは。平田アルカンタラです。
あらすじ
人間の感情を操作してるのは、自分じゃなくて脳に住んでいる5人の感情の妖精。それぞれの感情には日々暮らすために必要な役割を担っている。でも、悲しみの感情は果たして必要なのだろうか。
悲しみによって感情が機能不全に陥ってしまう主人公。妖精5人は悲しみという感情の正しい役割を見つけて、正常に戻すことが出来るのだろうか。
良い点
人間なら誰しも経験あるだろう、感情を自分でコントロールしきれない場面。どうしても怒りが収まらなかったり、テンションがあがらなかったり。最大共通項の部分をここまで面白くエンターテイメントしてるのはピクサーだから成せる業。
分かりやすく愛くるしい5体のキャラクターと、理解しやすい脳というフィールド。記憶の取り扱い方とか、夢や空想のつくりかたとかいちいち面白い。確かにそうなってるのかなぁって思っちゃう。特に好きなのは不必要な記憶を選別して吸うキャラクター。
これらを観ているだけで充分楽しめる完成度。この舞台装置を整えた時点で成功でしょう。そんな舞台がどこにあるかって言えば僕たちそれぞれの頭の中。観た子供たちも自分の頭もこうなってると思えるわけだから良い映画ですわ。
微妙点
この映画の最も面白いシーンであるいろんな人の会話シーンをもっと見たい。
それぞれの人間性を同じ5体の妖精の佇まいと対応の違いで表していて、人間の見た目とは全く違う感情面の反応をみせたりせて本当に面白い。母がむしゃくしゃしたときは別の男の思い出を再生して、父親は核使用のごとく怒号を用いる。
それぞれ反応に向けて脳内での会議も人によって5人のパワーバランスの違いがある。そんな面白いシーンをもっと見たいなとは思いました。
あとは脳内の5人のうち誰かが欠けたらそれで感情が失われる重大な事態に陥るのに、司令部への復旧手段の少なさはビビった。非常通路とかの設備無しって、感情が失われる危険性日々高いでしょ。それ以外の脳内システムは相当機能的に作られてるのに、防災設備が整えてないのは驚きました。
まとめ
公開のときから観たかった作品で期待値高かったけど、大いに楽しみました。
最近感情が日々コントロールできなくなってる気がしてたので、意識してみます。
採点 76点
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