こんにちは。平田アルカンタラです。
「無駄に生きるな。熱く死ね。」の名キャッチコピーでおなじみのこの作品を初めて鑑賞。
あらすじ
中堅アメフトチームであるマイアミシャークズはシーズン終盤3連敗中。プレーオフに向けチームを好転させようとするコーチ(アルパチ)と父親からチームを引き継いだ敏腕女性オーナー(キャメロンディアス)の対立を軸に、QBの世代交代や選手生命を失いかねない大怪我との付き合い方などプロスポーツの世界のリアルを丁寧に描く。
良い点
コーチとオーナーの関係性のところは良かった。父親の元オーナーは最高でチーム状態も良く、その元でコーチもいい仕事が出来たのに、その後引き継いだ娘オーナーとぶつかってしまう。パッケージの裏では「キャメロンディアス初の悪役」って書いてあったのに、娘もチームのことを第一に考えている立派なビジネスマンで決して悪い奴じゃない。
お互いアメフト大好きなのに、戦術面でもぶつかり運営面でも喧嘩し毎回怒鳴り合い。そんな壊滅的な状況を唯一解決させるのはアメフトでの勝利のみ。そんな折り合いの付け方は見ごたえがあった。
悪い点
試合がむだに長い
完全に悪い長さ。その原因はPV的な演出が多すぎる点。
今作で3試合しっかりと映すんだけど、それぞれの試合でキーポイントのプレー以外はPV的に「うるさい音楽と各選手・観客・各コーチ・2階の司令塔・オーナー・チアなどを順繰りに映す」ことを永遠に続けるだけ。そんなのをやってるから間延びして大事なシーンが埋もれちゃう。
せっかくアメフトは無線でそれぞれ繋がっていて会話をし続けられるんだから、そのそれぞれの立場のやり取りをメインに進めて不必要に同じようなプレーをみせるのをやめたほうが効果的だったと思う。
途中に売出し中の選手の映画内で作ったPVそのものを流すのは笑った。もうインド映画レベルでPVそのまんま映してるんだもの。こりゃ無駄に長いよ。
映画全体も散漫で冗長
いろんな要素を入れることそれ自体は、プロスポーツチームは様々な要素によって作られてるって意味で良いのかもしれない。
でも映画っていう枠組みでやるとしたら2時間だろうが2時間半だろうが十分には描けない。なのにあれもこれもってやると今作みたいに2時間半使っても無駄。結局どこに焦点を当てていいのか分からず下手な群像劇観ている気分になりました。
個人的にコーチとオーナーの対立軸メインに、前オーナーとかクラブの歴史とかを絡めて、試合シーンを厳選して2時間に収めてほしいなと思いました。
まとめ
キャッチコピーは良かった。あとタイトルも語感がよろしい。それがピークの映画です。これ見る時間で「観たいけど長いからなぁ」とおもってる別の作品見たほうがいいぞ。
採点 22点
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