【ネタバレ感想】ごはん

口に合わじ
2025年8月26日 Morc阿佐ヶ谷

あらすじ

派遣OLとして東京で忙しく働いていたヒカリは、父の急逝を機に故郷・京都へ帰郷。そこで父が30軒分もの水田を請け負っていたと知らされ、初心ながら米づくりの大役を引き受ける。未経験の農作業に戸惑いながらも、年老いた農夫や地域の人々の支えを受け、次第に父の思いと自然の尊さに触れて成長していく。美しい水田風景とリアルな農業描写が心に沁みるヒューマンドラマ。

感想

田んぼの映像美は素晴らしかったです。

四季折々、いろんな工程の田んぼをこれ以上なく美しく写してました。田んぼで物語が進む田んぼ映画なので、とっても大事です。

「お米づくりを素晴らしいと感じている人が、どこが素晴らしいと思っているのか」を、映画を使って代弁できるか がこの映画の意義だと思います。

そのために田んぼでどれだけ綺麗な画が撮れるかは大事なファクターで、そこをクリアしていると言えます。「この景色を守りたい」と思えるのも納得。

全てを映し過ぎてダサいって

狙ってやってるから良いんですけども、そういう映画だから良いんですけども、ダッサい。お米の素材本来の味に対して、全体の味付け濃過ぎるわ。

登場人物全員ダサい。特にお米づくりを教えてくれる亡き父の弟子の源ちゃん。話を真っ当に観たいのにノイズになっちゃって。フィクション過ぎるって存在が。もっと抑えめでも良いです。ギャグパートがうるさ過ぎる。しかもコロコロコミックのうるささ。

ちゃんとこの映画で感動できてる人は、源ちゃんをどう消化したんだろうか。気になりますし、学びたい。

あとは後半に2回長めの回想シーンが入る。全てを写さなくても良いです。観客にも想像力がありますから、なんにも裏切らないのであれば、あんなに長々と1から10まで見せなくても。

過不足なく見せるのはOK。そこから減らしても成立させるとカッコいい。増やし過ぎてなんでも見せちゃうとダサい。増やし過ぎると御涙頂戴フィクション24時間テレビになっちゃうよ。

まとめ

米農家生まれの監督だから作れた「米づくりのリアル」×「田んぼの素晴らしさ」を摂取できます。

それ以上でも以下でも無いから、あらすじと予告を観て気になったら観に行ってください。決して裏切られません。

源ちゃんが足を痛がる一連のシーンは、すべて誇張なしで家でモノマネして説明しました。モノマネしたくなるほどめいシーンです。

採点 40点

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