絵本じゃないよフーさんだよ『フーさん』

ほっこりする

こんにちは。平田アルカンタラです。

フィンランドの児童作家マケラにより40年以上前に出版されて大ヒットを記録した名作「フーさん・シリーズ」の第一作が、本作『フーさん』です。

表紙の黒ずくめがフーさん氏。フィンランドでは、アニメになったり舞台化されたりと、子どもたちに人気のあるキャラクターという地位を確立しております。

絵本ではないですが、日本の子供も絶対に楽しめる本作をご紹介します。

『フーさん』はこんな子におすすめ
  • 日常系?ほっこり話を楽しみたい方
  • フィンランドらしさに興味がある子
  • 一話完結の話を楽しみたい方

絵本『フーさん』の詳細情報

  • タイトル:フーさん
  • 出  版:国書刊行会
  • 著  者:ハンヌ マケラ (著)、上山 美保子 (翻訳)
  • 初  版:2007年9月20日
  • ページ数:175ページ

フーさんでしか味わえない独特の世界観

奇抜なカエル
奇抜なカエル

独特なものが好きです

ちょびっとずっと面白い

フィンランドで40年以上愛されている名作児童書『フーさん』児童書なので絵本ではありません。サイト名が”絵本王国”なのに、早速外れてしまいました。

そんな前情報を受けて読んでみたのですが、これがフィンランドらしさということなんでしょう。しっかりしたオチがあるわけではないのに、言い回しや登場キャラクターがなんか妙。

文章や感覚、描かれている世界が、今までになく不思議な感じ。大笑いできないぐらいにすこし面白い。このすこしの面白さが短編で連なっていくのが本作です。

フーさんが何者かはわかりません

主人公のフーさんの衣装は全身まっ黒けで小柄な体、職業は子どもをおどかすことです。フーさんは森の中でひとり暮らしをしていて、ずーっと眠っていたり自由気ままなのですが、なんでか不思議と大騒動を引き起こしてしまいます。

フーさんについて年齢やバックボーンはおろか、結局何にもはわかりません。結局ぺージを閉じるまで、「フーさんて、何者?」と、思いながら読むこととなります。

フーさんの正体なんてわからなくていいのです。

この宙ぶらりんな感じがこの本全体の面白さなんですから。

大人の方が楽しめる?

この本は児童書なので小学生がターゲットと思いますが、大人が読んでも十分に楽しめます。日本生まれの話とはちょっと違った、ちょびっとクスクスできる愉快なシリーズです。

しかも、微笑むだけでなく大人がいつの間にか忘れてしまった大切なことが随所にちりばめられた、ロングセラーの理由が分かってくる完成度なのでおすすめです。

まとめ

すこしだけど確実に面白い短めのお話が集まったフィンランドロングセラー児童書。これを読むとフィンランドを含めた北欧に興味がでてくるのはないでしょうか。

大人のあなたもこの本を読む事で久々に童心に帰って、自由に心を遊ばせてみませんか。おすすめです!

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