こんにちは。平田アルカンタラです。
あらすじ
マッハの監督による女の子本物アクション映画 ストーリーはほどほどにただひたすらに「ノースタント・ノーワイヤー・ノーCG」のリアルアクションをみせる90分。
主人公は15歳で少し障害を抱えた少女。普段はほとんど話さず、日常生活も一人じゃまともにできない。しかしこの少女“格闘写輪眼”ともいうべき、一度見た体術をコピーできる能力を持っていた。ベランダから見たムエタイ修行やテレビで観た『マッハ』などの技をコピーし、本当にその技を繰り出して敵をたおしちゃう映画。
感想
良かった点
アクションシーンの完成度。主役を演じたジージャー・ヤーニンの実際の動きはもちろんすごい。もともとテコンドーで優勝してる実力者を映画のために4年間鍛えた結果がこの作品なわけで、その結果はゲームかなってぐらい足あがるし細かい動きも凄い。
しかしそれを生かす場面設定が上手い。やっぱり人物の強さも大事だが、その戦闘場所のありものや地形を生かした戦い方が豊富なパターンを生んで飽きさせない。その点が素晴らしい作品。 氷屋工場、工場倉庫、食品加工場、道場、歓楽街のネオン外壁などの様々な場所で戦う意義があり、その土地でどう主人公が自分を生かしてくるのか、アクションの連続でも観客をひきつけ続ける。
特にいいなぁって思ったのは、あまたのアクション映画と違う「小柄な女性メイン」という点の生かし。小さいとこ狭いとこ細いとこでのアクションは新感覚で見入っちゃった。とくに天井の相当低い貯水槽下での戦闘は今作屈指のアクションシーンだと思ってる。
あと外国映画に日本人俳優がちょいと出てくると浮いてるし意味ないしで残念な結果に終わることが多い中、阿部寛かっこよかったね。シュットした佇まいで、作中急に出てきたため浮いてもおかしくない日本刀での殺陣シーンを、存在感で成立させてた。
微妙な点
ストーリーは可もなく不可もなく。監督も「(主役)ジージャー・ヤーニンのために作った映画」ということなので別に良いね。
まとめ
これだけ完成度の高いアクションをあの子がやったらそりゃ映像的にすごいインパクトになるわ。質が高い映像が見られる映画です。
採点 80点(80点満点)
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