【ネタバレ感想】ゾンビワールドにようこそ マイベストゾンビ映画です

映画紹介
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こんにちは。平田アルカンタラです。

特にゾンビ映画好きというわけじゃないので有名どころの一番手群しか観たことないけど、今回はそれらに比べても最も好き。

作品情報

  • 制作年度 2015年(劇場未公開)
  • 監督 クリストファー・ランドン
  • キャスト タイ・シェリダン ローガン・ミラー ジョーイ・モーガン セーラ・デュモント デヴィッド・ケックナー ハルストン・セイジ
予告編

あらすじ

ボーイスカウト歴10年の冴えない高校生三人組。オギーはまだまだ熱心だが、カーターは辞めてリア充グループに入りたい。ベンは板挟みで困っている。ある日パーティーへの参加を強引に取り付け、オギーはキャンプ場に置いて二人で抜け出して行こうとする。しかし街へ出ると人が居ない。とおもったらゾンビ化した住人に襲われる。唯一の生き残りウエイトレスに助けられ、右往左往しながらどうにか逃げる…

感想

笑えるゾンビ青春映画

ボーイスカウトという「高校生でもやってんのかよww」と笑われがちな微妙な立ち位置の三人、ってのがまず良い。そんな現状に対し三者三様の対応を取ってたんだけど、ゾンビという異常事態に対応しているうちに「三人の絆」と「ボーイスカウトへの思い」が再興する展開は熱い。

魅力的な主人公三人組

始めはパーティへの抜け出し・脱退と二重に裏切ったことで、三人の絆にひびが入っているが、やはり心配になるのが仲間の安否。いちいちゾンビに見つかり追っかけまわされ、毎回ギリギリ間一髪で逃げ切ったと思ったらドジってまた見つかっちゃう。

そうしてようやく抜け出し、本音をぶちかます場面は「こんな異常事態で何やってんだ」感とともに「ようやく3人が本当の意味で揃った」とどうしたってアガル展開

ボーイスカウト要素とゾンビ映画が合う

危機に陥ったときに最も頼りになるのが自分の腕。ベテランボーイスカウトの知識を生かして、その場である物をどうにか使ってピンチを脱出していく様子は爽快。本人たちがボーイスカウトへの見方を改めていくことへの説得力もある。

その結果、武器を手に入れようと行く場所が「ガンショップ」とかじゃなくて「ホームセンター」。そして商品をそのまま使うんじゃなくて、しっかり加工して組み合わせて重機を作っちゃう。そうして作った武器でゾンビを片っ端から倒していくのは、信頼と知識が生んだカタルシスは必見

場面の転換がうまい

完成度の高い面白すぎる脚本。観終わってよーくできた映画だったな、ってなる。ただ面白いかったじゃなくて上手だなって。『21ジャンプストリート』を観たときと同じような気持ちです。

一番うまいなとおもったのは、ボーイスカウト3人組の心理描写を崩さずに次の場面へ自然と行く点です。ゾンビが出てパニくってるんだけど、思春期の少年としてエロいことに興味津々だし、仲間に対しての葛藤とか心配とかある。それを崩さずに入れたうえで、自然と場面転換が行われるのは、映画に乗っていけて最高だなと思いました。

なのでたとえ行く先々でゾンビの出し方とか対処法が少し不自然でも目を瞑って楽しめる。これだけ笑わせてくれるのに映画の不自然さの許容量を超えてないのがこの映画です。

エンドクレジットの遊び心

そして何よりこの映画を褒めたいのが、エンドクレジットでの自撮りの活用。劇中終始カーターがスマホでゾンビと自撮りしてSNSに流すって言ってるんだけど、それをエンドクレジットで使って楽しませてくれる。

そしてエピローグとしてその後みんながどうなったのかも、その自撮りで伝えてくれるという粋な演出。エンドクレジットも楽しませてくれる映画は良い映画です。良いもんみたなと言う気分にさせてくれる。

まとめ

長くなったけどこれは誰が観ても良作だと思う。のでお勧めです。

採点 90点

Bitly

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