こんにちは。平田アルカンタラです。
”みんなちがって、みんないい” - 金子みすゞ
”NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one” - 槇原敬之
のような他者と比較せずに、自分らしさを認めてくれる名文っていろいろ存在する。そんな人生を生きる上で自分の中に持っておきたい大事な内容を、我が子にも知ってほしい。
そんな大事なことを、かわいいどうぶつのマラソン大会を通じて教えてくれる1冊です。
絵本『109ひきのどうぶつマラソン』詳細情報
心がほっこりします
ぼくもマラソン参加したい
舞台は109ひきが参加するどうぶつマラソンたいかい
ある日、動物たちに「どうぶつマラソンたいかい」のお知らせが届きました。それぞれの動物代表1匹が計109匹参加し、「海あり山ありの地球一周」のコースに挑戦します!
マラソンはジャングル、氷上など様々なコースを通るため、コースごとに動物によって得意不得意があります。見開きいっぱいに109匹が描かれ、細かく様々な場面が発生しており、それぞれの動物の個性が発揮されているのが面白いです。
どこでどんなことが起こっているか、どこに着目したら良いのか分からなくなりそうですが、実況担当の鳩2匹が逐一説明してくれるので、文字通り迷子にならずに楽しめます。
そして優しい結末。とても素敵な終わり方を迎えます。「運動会の徒競走は、みんなで手をつないでゴール」のような行き過ぎた平等主義とかではなく、マラソン大会に参加した動物1匹1匹の個性をはっきり認めてくれる大団円です。しかもこの「結末」には、途中の実況の内容がきちんと反映されていて、大人も納得感があります。
楽しみ方無限大のサービス精神旺盛絵本
内容も面白いんだけど、横長の絵本いっぱいに描かれた絵の細かさがすごい。ページ全体にびっしり描きこまれた動物たちは種々様々で見ごたえがあります。細かいだけじゃなくて、それぞれの動物がとってもかわいい。それを見ているだけでもじっくり楽しめちゃう。
その上、動物たちが色んなステージの中を走っていく道中には、ページごとに探し絵の質問やなぞなぞも盛り込まれており、文字が読めるようになったあともまた違った楽しみ方ができるのも大きな魅力。
何歳になってもいろんな楽しみ方ができ、フルに楽しめるサービス精神満点の絵本ですよ!
まとめ
いくつになっても多様な楽しみ方で味わえる名著です。ぜひ読み聞かせをしながら、どの動物はどんな個性があるのか予想してみてはいかがでしょうか。(全動物の個性は裏表紙をめくると載ってます!)
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