こんにちは。平田アルカンタラです。
好きな人が多いカルトムービーとして有名なのは知ってたけど、明らかに私好みじゃないので避けていた一作。とうとう鑑賞へ。
おはなし
スコットランドの腐ったような街で、ヤクにまみれた腐った生活をしている4人組。どうにかしたい、でも出来ない。そんな日々の中、とうとう主人公がロンドン移住など大きな変化を起こし日常を変えるのだが…
思ったこと
人間がどうなるかは、その人の意志とか努力によって決まる。という話が聞かれるが私は日々違うと思っている。人間はそれぞれ個体としては大差なくて、同じような日常からは同じような結果が生まれる。そんな中で他人とは違う行動をして違う結果をだすなんて起こりえないと思う。
じゃあ何が個体差を生んでいるかと言うと、置かれた環境それ一つと思ってる。家柄とか家庭環境とかの先天性環境だけじゃなくて、どんな組織に身を置くかとかの自分で環境を選ぶことこそ人間を決めると。その人の意志とか努力ってのは環境によって生み出されるもんで、そこだけ切り取ってその人の責任かと言うのは短絡的だと思う。
そんなことを考えながらこの映画を観ていたので、序盤の主人公が言ったここらへんのセリフが気になった。
「ヘロインは快楽だ。でなきゃやらない。俺たちもそこまでバカじゃない。」
そんな生活を選ばざるを得ない状況にいるんだという言い訳に聞こえて、
環境としてヘロインを打つしかないんだなと、憐れんでしまう作品でした。
環境ってことでもうひとつ言うと、人間が変わるときは必ず今まで関わっていた人間を切り捨てないといけない。同じ奴と関わってたら絶対に変われない。そんなことを改めて伝えてくれた作品でもあるでしょう。
その観点で言えば、この主人公はロンドンに友人が来た時点で突っぱねないといけなかったし、戻った時点で変わることは出来なかった。
それでいてみんなで薬密売にやりきったのに、結局変わろうと裏切った。とても中途半端な選択を続けながら、変わろうとしてしまった。哀れなおはなしです。
そんなもの悲しい哀れな若者の日常しっかりと映す。汚い部分も全部映す。それも主人公のまぎれもない人生だから青春だから。それを含めても全体的にスタイリッシュな映画。なので好きな人は好きなんでしょう。
まとめ
良い映画かもしれないが、私はうーん微妙かも。
このブログの採点は(当たり前ですが)私の好みを数値化した物なので、低めにね。
採点 50点
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