これまた長すぎて敬遠してきた名作。腹をくくって初鑑賞
おはなし
NYに拠点を構える5大マフィアの一つ“コルレオーネ家”
初代ヴィトー・コルレオーネのカリスマ性による家族意識の強さによって強固な団体を築いていた。しかし初代が襲撃され入院。復帰するも息子のマイケル・コルレオーネに立場を譲る。その他マフィアに地位を脅かされる中、二代目はどう切り抜けるのか…
感想
わたしは群像劇と一代記が苦手です。なぜならどこに注目して見たら良いのかわからなくなっちゃうからです。なので今回も難しかったですが、マフィアという独特の集団における独自の家族意識は伝わってきました。
そんな強固な仲間意識があり信頼し合っているのに、初代のようなどっしり構えた器の大きな人間はなかなか居ないんですよね。やっぱりその圧倒的カリスマ性にみんなついてきている。マフィアという集団観と共に、初代の凄さが浮き上がってきました。
一家が駆逐されそうになった結果トップ会談を開いて、腹を割って話してどうにか収めるあたり、マジで一家を背負うアニキ感ぱねぇっす。
コルレオーネだけじゃなくてそれぞれみんな一家を背負う責任のもと、無駄な争いをせずパワーゲームを水面下で行いながら表情には出さずに平和的解決に導く。大人の世界ですね。
初代の跡を継いだダニエル。元々はマフィア業とは無縁の大学卒として育てられていて、自分も継ぐ気が無かった。なんだけど状況的にしょうがなく継いでいた。
なので事を終えてイタリアに避難していたときはのほほん感があったのに、信頼してた用心棒による車爆発事件が起こって以降の顔の変わり具合が凄かった。それ以降の腹をくくった顔。雰囲気からして全く違うダニエルになったのは、アルパチード凄いなとなりました。
最後の大きな作戦は疑問です。
こういう映画観ていて素人目線でいつも思うのが、ムカつくなら目障りならボスを暗殺しちゃえばいいじゃん、ということ。でもそれしちゃうと業界内での立ち位置とか復讐とかルールを破った罰で、無理なんだなと。
と思ってたのにやっちゃうラスト。どうなっちゃうのよこれ。大丈夫なの??今後が気にはなります。それだけ大きな決断を下す二代目ってことなんだけど、どうなるのか。
まとめ
マフィアという謎の社会的組織の独自性を肌で伝えたという、時代的意味を映画が担ったという功績が大きいらしいです。色んな本によると。
なので後世に映画だけ観てもその凄さが全部は分からないんだろうけど、初見なので頑張って観ました。
この映画ほど分からない人は頭おかしいとされる作品ないので、もっと理解力が高まったらまた観ます。
採点 72点
コメント