【ネタバレ感想】サマータイムマシン・ブルース この味を求めて

オススメできる

2025年8月6日 渋谷シネクイント

あらすじ

関西の大学のSF研究会の夏休み。猛暑の部室でクーラーのリモコンを壊してしまった彼らの前に、突然タイムマシンが現れる。昨日に戻ってリモコンを取りに行くだけのはずが、好奇心と悪ノリで過去をいじり始め、次第に未来が危うくなっていく。青春のバカ騒ぎと時間SFが絶妙に融合した、軽やかで笑えるタイムトラベルコメディ。

感想

違和感回収映画の元祖

初めて見たときの盛り上がりを思い出しました。凄かったなぁ。その昔に友人から勧められて観たんだけど、前半の違和感を後半回収するど真ん中な面白さはやっぱりすごいなと。オールタイムベストに入れる人もいますが、その気持ちもわかります。

改めて映画館で観て、すっごい古いし、違和感回収ものだと『カメラを止めるな』の衝撃で上書きされちゃってるので、そりゃあ威力が下がってるなとは感じました。ですが、面白い脚本と独特な暑苦しさが、他にはないサマータイムマシンブルース味の映画って感じで、好きな人は好きだろうなぁって。

やっぱり展開が面白いし、演出もいいなぁって。日常に少し違和感=非日常が入り込んでるような、ちょっと普通じゃない撮り方とか、ちょっと変だな感のまぶし方がやっぱり良いんだなぁって。

ロケーションがめっちゃいい

今回は背景とかロケーションに目が行ってしまった。昭和末期〜平成初期レトロど真ん中な場所の数々。2005年公開ってもうそんなにレトロな景色残ってないんじゃないの。と思ってるけど、実はもう20年も経っているからもしかしたらギリこんな風景が残ってたのかな。

大学の広大な風景や、商店街とか名画座のセットじゃなさそうな建物とか、今見るとすっごい画力があって、それぞれの場面が良い完成度だなぁって。部室内の細かなセットとか美術さんすごいわ。

ロケ地どこなのか調べて観たら香川県とのこと。行政がまとめてくれてました。2005年のあの雰囲気の商店街行ってみたいなぁ。当たり前だけど当時よりも劇中の風景が輝かしく見えて、お話の展開どうこうより、時代性で楽しんじゃってました。 

2000年代味が濃くて重い

2000年台フジテレビ制作味が濃くて、正直今の私は胃もたれしてました。(本作はフジテレビ関係なく本広克行ってだけなんだけど) これが時代性というものです。だからと言ってこの作品の完成度がどうかという話じゃないです。料理が提供されてすぐ食べず、時間が経ってから食べようとして冷めてるじゃんてカスハラしてるやつと同じだから。

まとめ

このタイミングでのリバイバル上映は、この作品が好きな人向けだなぁって思いました。 改めて映画館で観て「そうそうこの味だよ!ここでしか味わえないこの味が最高なのよ〜」って人は居るだろうなぁと。 だって隣のじじぃめっちゃ笑ってたもん。ギャグシーンの対じじぃ打率高かったもん。あの人は相当好きみたいよ。

採点 82点

コメント

  1. ガルル より:

    めっちゃ好きなんだよなぁ〜
    名画座で観れるなら、そりゃ行きたい
    じじぃと握手

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