ミニマリストという生き方をご存知だろうか。最小主義者であり、極限まで物を持たない生活を目指す生き方である。そんなミニマリスト志向の僕にとって教科書代わりの今作。何度目かの鑑賞。
あらすじ
27歳の主人公はなんか日々に嫌気がさし、物を全て倉庫に預け1日1個ずつしか取り出さずに1年間生活することにした。
初日はもちろん所持品0個なので、裸で街を駆け抜けロングコート選びそれだけで生活する。二日目はいろいろ使えるブランケット。三日目は靴、四日目はジーンズなど本当に必要なものから選んでいく。
しかし当初は者が増えるありがたみを感じていたが、40個あたりからもういらないんじゃないか思い始める。
感想
この映画の最も重要な点はおばあちゃんの存在だろう。あの愛くるしい笑顔で観る者の心をほっこりさせる。発言や生きざまはこの映画の終着点を体現していて、映画序盤で人はどうあるべきかを断言する。
そして主人公はこの実験を通じておばあちゃんが言っていたことに気付く。そんなこの映画の教義的にも映画的にもシンボリックな存在としてのおばあちゃん。これによってなんか痛々しくて殺風景な映画っていう評価を免れているように感じた。
まぁあとは北欧の雰囲気それ自体によって、何もなくても観るに堪えるものになるよね。物のデザインとか街の雰囲気とか。同じことを日本でやったら見てられないでしょ。窓から外見るシーンも汚くなっちゃうよ。
映画としておもしろいかというと分からないけど、物を少なく物に縛られてはいけないという考え方を盲信し実生活に取り入れている僕としては、この80分の映像は最良の教材です。
採点 80点
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