こんにちは。平田アルカンタラです。
おはなし
天才数学者の卵である主人公は大学院に入学し、天才だと証明するため研究に没頭する。その結果画期的な理論である「ゲーム理論」を作り上げ数学者として認められる。
しかしその頭脳でソ連の暗号解読を行うよう国家に依頼され、より一層研究に打ち込むことに。一度はその任務から離れようとするも脅され、愛する人のために続けることを選択。
様々なものに注意を張り巡らせたけ結果日々の生活にも支障をきたし始め、妻ともすれ違いがちになっていく…
良い点
映画としてストーリーを味わったり感情移入したり楽しみ方はいろいろあるが、本作では総合失調症患者を体験することが出来る。
主人公は実際には存在しない人が見えたり聞こえたりするが、我々観客にとってもそれが本物の人か脳内の人かまったく見分けがつかないよう作られている。そのため一種のミステリーのごとく何が本物か探りながら主人公の人生を体験できるし、苦しみもダイレクトに伝わってきてクラクラする。
観ていてどこまでが本物か、どっちが正しいことを言っているのか終盤までマジでわからない。とくに精神科医が出てきて以降しばらくそいつが幻想だと信じていた。だまされた。
そんな危ない主人公を演じたラッセルクロウ良かった。人間として定まってない顔も佇まいも素晴らしかった。
最もサイコーなのはそんな主人公を支える良妻賢母な嫁。今まで観た映画史上もっとも魅力的な女性です。
まず結婚するまでのぐいぐい具合が良い。もっとも欲しいタイプの女性でありながら、積極的に来てくれる。主人公は最高の気分だろうな。
そしてプロポーズされるシーンでの台詞回しは圧巻。天才数学者を愛の理詰めで落とすとこは屈指の名シーン。
治療後は観ていて悲しくなるほど献身的。主人公の同僚が、そんな献身的な姿を見て「(総合失調症の)主人公は幸せ者だ」と言っちゃうぐらい良い女性。それに対して「いや、不幸な人よ」と言う強さ。こんな人と人生歩みたい。
主人公も妻も最高に応援したくなるつくりって良い映画でしょ。
かなしいこと
観終わって調べたらショックな事実が出てきた。実話との相違点として、この最高な夫婦「実際は63年に離婚している」って。だまされたわ。映画の出来とは関係ないけど。
まとめ
悪い点が浮かばない。でも今後映画界最も好きな女性でアリシアさん浮かぶなぁ。良い映画ってこういうのを指すんだなぁ。
採点 87点
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