2年前ぐらいに3作品一気に見た以来の鑑賞。その3作でファンになり、スペクターは初日に観てがっかりした人間の感想
あらすじ
六代目007のダニエルクレイグ第一作目。作中も主人公が007を襲名しての初任務を描く。敵の金貸し屋と莫大な金を掛けてポーカーで勝負するって話。想像以上に話は無い
感想
良い点
ここまで積み上げられてきた作品のアイコンである007の初任務を選んだことが大正解。ダニエルクレイグが発表され「これまでの007像と合わない」との批判が多かったなかでの公開だったが、劇中の007も「だいじょぶなのこの若手?」って感じに周囲から見られている。その全編に渡る“ちょいシニカルな目線”を前提とした作りで、作り手の「みんなもそう思ってるけど、以外とやるでしょ?クレイグ」っていうメッセージが強く伝わってくるため、新主人公第一作として良い着地点の作品。
微妙な点
第一作ってのはわかるけど、説明に長く時間を取りすぎて長すぎ(2時間半近い)
次作に続く終わりもいいけれどももっとスマートな終わり方が出来たんじゃないか。始め方と終わりかたが微妙なため、全編でどこが一番盛り上がりなのかぼやけたような印象でもったいない。
ポーカー大作戦は、作戦が稚拙すぎてMI6って機関がしょぼく感じちゃう。『スカイフォール』などで伝わってくる組織規模のデカさや有能さは今作から全く感じられない。まぁその分クレイグに焦点合わせたとも言えるかもしれないけど、ちょっとガサツなつくりに感じられた。結局おまえも裏切るんかい、っていう送り込んだ本部の無能さも際立つつくりだし、なおさら。
まとめ
まぁこの作品の残り香のみで次作『慰めの報酬』が作られると思うと、今作は当時評価されたんだなと思うと同時に、今見るとこんな微妙だったっけ?とびっくりしてます。前見たときもっと面白く感じた記憶あるんだけどぁ。まぁ傑作スカイフォールに繋がるので今作が成功してよかった。
採点 69点
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