【ネタバレ感想】プロジェクト・ヘイル・メアリー 面白くない時間が長すぎる

SF

2026年3月21日 立川シネマシティにて鑑賞

隣のカップルの女性は、原作も読んで望んでいたガチ勢だったので、その方にガチ解説は任せて、私は心のまま書かせていただきます。

あらすじ

太陽のエネルギーが突如減少し、地球は滅亡の危機に直面する。同様の現象は宇宙中の恒星でも発生しており、唯一無事な星が11.9光年先に発見される。人類は最後の望みを託し、宇宙船で原因解明に挑む「ヘイル・メアリー計画」を始動。選ばれたのは元科学者で、現在は中学教師のグレースだった。孤独な宇宙で任務に挑む彼は、やがて母星を救おうとする異星人ロッキーと出会い、科学を通じて協力関係を築いていくが――。

感想

監督がTierSSS のフィル・ロード&クリストファー・ミラー

数か月前にこの映画の特報がYouTubeで流れてきて、へぇ少し面白そうだなぁ と思っていたら、特報の最後に出てくる「監督 フィル・ロード&クリストファー・ミラー」

ちょっと面白そうだなぁって思った映画の最後に出てくる監督の名前ランキング1位!最も出てきたらうれしい名前。テンション爆上がりでした。

だって『21ジャンプストリート』『くもりときどきミートボール』『レゴムービー』『ブリグズビーベア』のような映画史に残る娯楽映画を残してきた名匠。なんといっても打率の高さが凄い。こんなに安心できる監督居ない。

ということで数か月前から絶対見ようと心に決めて、ハイテンションを持続させ3月21日を迎えました。

えっ えぇ~長つまんな

もうね。悲しいよ。あんなに楽しみにしてたのに。期待値上げすぎたか。原作があるものはちょっと違かったか。

無理やりかも知れないけど、インターステラーの面白さのうち、TARS&CASEまわりの部分で映画を作ったような感覚。 この映画つまらない部分が長いんです。

全編2時間36分のうち1/3ぐらいが、主人公がいまこの立場で宇宙に放り出されるまでの話。これがまぁつまらない。 宇宙物って宇宙に出るまでつまらないもの。宿命みたいなもんだけど、この映画は輪をかけてつまらなくて悲しい。

今作は映画独自の物質を実験してこねくり回して作戦を実行できるところまで丁寧に持っていく。宇宙で起きている危機も、それを見つけた方法も、解決策も、解決策を実行できる物質も全て映画独自。 そりゃあ丁寧に描くのが必要。その分長い長い。

よくわからないことをずっと頑張ってる。『テネット』と同じ気持ちにさせられ、なにか我々には分からない領域で頑張ってるけど、私の心はどんどん現場から離れちゃう。置いてきぼり。

つまらなさを細切れにした結果、面白ゾーンの面白さすら犠牲に

普通に時間軸通りに配置するとつまらな過ぎると思ったのか、宇宙でコールドスリープから目覚めた主人公を写して、そこまでの展開を種明かしする方式を採用。しかも細切れで、現在進行形の話の合間に差し込む。

これが面白さへのプラスというより、一気に流すほどの面白さがないからしょうがなく分割しているように感じちゃった。だってつまんねぇもん。

ロッキーと心を通わせて話が進んでいっている時間帯も、細かく何回も昔の話に戻る。せっかくようやく始まった本編を楽しんでるのに!!YouTubeのCMのごとく中断すんなよ!アマプラの映画本編中の広告に日々ブちぎれてるのに、映画館に来てまで中断かよ。

昔のつまんねぇ話のせいで、本筋の盛り上がりが中断されて、映画全体の盛り上がりの最高到達点が低くなっちゃった。本当にもったいない。

見終わった後の素直な感想は「なんか大きなスケールの話をすごい映像で見て、展開も悪くなかったはずなのに、テンション上がらなかったな」ってなってるんじゃないでしょうか。皆さん。

主人公が宇宙に行く理由も、ギリッギリになってスタッフの人為的ミスで科学者候補が全滅して消去法で無理やり行かさせる。 無理やり行かされた結果、宇宙で親友を見つけて惑星と自分の命が繋がる展開なのはわかるけど、面白さにプラスかって言うとね。微妙かなぁ。ただただ引っ張っただけって印象。

AIの時代に異星人を描く難しさ

今作といえば異星人ロッキー。異星人や未確認生物を描くときに難しいのは種としての上限関係。今作はここがうまい。

主人公もロッキーも同じ原因で同じような解決策を求めて、同じようにチームを組んで宇宙へ飛び出した。そして同じように自分以外の仲間は死んで、ひとりぼっちで打つ手無しな状況。 そんな似た2人が奇跡的に交流する。

お互いに相手の空間では生きられないので、ロッキーの作り出す素材キセノナイトで壁を作って交流する。 映画の主人公の話を進めるためには、関わる異星人が主人公より優れてないとどうしようもない。

とはいえ、地球人より圧倒的に優れた文明かっていうと、放射線や相対性理論を知らず死者を大量に出している。我々地球人(の上澄み)が優れている部分も多い。そんな人間とは異質だが種としても同等な異星人描写が上手かった。

これこそかこの映画のキモで、逆にいえばこの部分だけの映画と言っても良い。 もちろん言語が違うんだけど、そこは主人公の技術によって言葉を解読して、自動翻訳されてAI音声で会話できるようになる。AIが一般化しすぎてAI音声が流れてくると生命感が薄れてっちゃう。まぁAIが話していると。どっかのデータセンターと通信した結果を吐き出してると。

でも今作は会話に至るまでの流れを丁寧に描いて、AI感を下げることに成功している。顔がどこか口がどこかなんて全く分からないはずなのに、だんだん違和感のない動物に見えてくる。 異星人とか今地球から何十光年も離れたとこにいるとか全部忘れて、シンプルなバディものに見えてくる。これがこの映画の全てでしょう。これ以上のギミック無し。

まとめ

期待しすぎたか。フィル・ロード&クリストファー・ミラーという名前に。

デミアンチャゼルの『ファーストマン』も、デミアンチャゼル全盛期だから期待して初週に行って面白さ0映画だったけど、そういうことか。期待大監督×宇宙ものは難しいか。

いや、もっとダイレクトな共通点があるわ。宇宙もの×ライアンゴズリングがNGだわ。

採点 45点

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